この記事は、富士フイルム株式会社の中途採用(総合職)二次面接のレポートです。
祖業の写真フィルム事業から脱却し、各種高機能材料や医療機器など、幅広い分野に多角化した有名企業への挑戦となります。
前回の一次面接体験記はこちら。
選考フローは以下の通りです。
書類選考・Webテスト → 一次面接(セミナー選考会) → 二次面接 → 最終面接 → 内定
富士フイルム 二次面接 準備
一次面接終了後、「記録メディア事業部」での選考になる旨連絡を受けてました。
磁気テープを用いたデータストレージメディアを製造している事業部門のようです。

ウタルの正直な気持ちとしては、

今時磁気テープか・・・。あんまり魅力を感じないな。
(働いている方、本当に申し訳ありません)
子供の頃はVHSなどのビデオテープに慣れ親しんできたので、ノスタルジーは感じますが、事業としての将来性を感じられませんでした。というか、いまだにこのようなレガシー事業を続けていたことに驚きました。
そうはいっても天下の富士フイルムですので、選考を進めながら入社可否を考えようという気持ちで臨むこととしました。
富士フイルム 二次面接 当日
今回も六本木本社での面接でした。
東京ミッドタウンの地下からオフィスビルへ入るのですが、何度来ても迷ってしまいます。
そもそも地方出身、東京都心部での生活も不慣れなウタルにとって、「六本木」「東京ミッドタウン」という響きだけで気後れしてしまいます。

こんなおしゃれスポットに本社があるなんて・・・。
同じメーカーとは思えない!!!
ミッドタウンの地下には謎の大きな椅子に座れる休憩スポットがあるので、オフィスに入る前にそこで職務経歴書などを読み込み、準備を整えました。
富士フイルム 二次面接 内容
受付を済ませると、なぜか部屋ではなくイベントフロア?のようなところへ通されました。
待っていると、二人の男性が現れました。
どちらも人事ではなく、事業部の方のようです。

こんにちは、記録メディア事業部の課長です。

こんにちは、同じく記録メディア事業部で事業開発を行っている担当者です。

ウタルと申します、よろしくお願いします!

まずは、記録メディア事業について説明させて頂きますね。
磁気テープと聞くと、一世代前に使われていた製品で、今は需要が下火になっているという印象を受けられるかもしれません。

はい、率直に申し上げて、VHSなど90年代に使われていたビデオテープのイメージです。

ですよね。消費者目線だと、HDDやSSD、さらにはクラウドサービスに駆逐された印象だと思います。しかし今、GoogleやBaiduなどのデータセンタ事業者において、再注目をされています。

!?
急にGAFAMやBATHの名前が出てきたので、何事かと思いました。

磁気テープのメリットは、消費電力の低さとセキュリティの高さです。データセンタの省電力化やセキュリティ強化に悩まされている事業者において、データのバックアップのために磁気テープのオフラインライブラリを構築する動きが加速しています。

確かに現職でも、データセンターの消費電力を抑えるために高効率な通信用製品を提案したことはありました。

そうですよね。そんな中で、富士フイルムは世界の磁気テープ市場において、過半数のシェアを占めるという有力なポジションを築いています。
なるほど~、という感想です。富士フイルムというとレガシー事業は撤退傾向で、時代に合わせた製品開発を行う印象の会社でしたので、このような背景があったことは面白い気付きでした。
(本来は面接前の企業研究で、ここまでたどり着いておくべきです)

それでは、ウタルさんの面接に移らせていただきます。
これまでのお仕事のご経験をお聞かせいただけますか?

現職では営業を数年、企画を数年やってきました。営業の商材は○○部品で、○○部品を用いて完成品を作る××業界のメーカーを中心に活動しました。企画業務では、▲▲新製品の事業化に向け市場タッピングや社内体制構築を行っています。
雰囲気を表しづらいのですが、この担当者の方は最初からかなり上から目線で来るオーラが出ており、ちょっと苦手意識を持ちました。

企画業務における新製品の事業化という点について、もう少し詳しく教えてください。
具体的な仕事の進め方としては、どのような活動をされておりますか?

主に市場調査と潜在顧客への認知度向上の2つを軸に、必要に応じて社内関係者の協力を得ながら事業化に取り組んでいます。

展示会や調査会社との対話を通じて、狙っている××市場における動向や市場規模の推定を行います。その活動から、具体的なターゲット顧客を決め、SNSなどのメディアを通じて自社のアイデアを形にした訴求広告を出し、顧客の反応をタッピングしながら有力な商売の当たりをつけています。

なるほど、ありがとうございます。
市場規模の推定という話がありましたが、当然自社の売上・利益の計画も立案することになりますよね。

そうですね。目先1年などの短期スパンではなく、5年後や10年後といった中期的な目線での期待売上・利益を説明することはあります。

中長期の利益計画立案に際し、会計的な観点で工夫されていることはありますか?
これは困りました。
ウタルの会社はロジックで動くのではなく、人間関係や耳障りの良さで物事が決まっていくという、良く言えば穏やかな、悪く言えば超適当な会社でしたので、気にしたことはありませんでした。
取り繕ってもしょうがないので、率直に返答しました。

まずはタッピングをしたうえで芽がありそうであれば、少額のサンプル対応を行うといったスモールスタートから始めていくスタイルですので、最初から事業利益計画を大掛かりに策定することは、正直ありません。

え。。。それは企業としてどうかと思いますけどねえ。
将来利益を記載した事業計画書を提出して、それが上層部へ稟議・承認されたうえで、初めて組織体制の構築や投資Goがかかるのが普通じゃないでしょうか。

勿論高額投資が必要な案件はそうですが、全てにおいて上層部の承認を取っていてはスピード感に欠けます。企業の経営者の考え方によるとは思いますが、現職では小額投資で済む案件はある程度現場部長レベルの裁量で動くことができます。

それでは企業統治として間違っていると思いますけどねえ・・・
ウタルは別に経営者でもないので、こんなことで言い争うつもりはないのですが、やたらと嚙みついてきます。最終的に課長がまあまあ、と仲裁に入ってきてくれて、話題が変わりました。

ところで、なぜ富士フイルムを志望して頂いたのでしょうか?

富士フイルムは民生品から川上材料まで幅広い事業があり、新規製品開発やM&Aにも積極的な会社だと認識しております。市場や製品のサイクルが高速化している現代において、そういったプロアクティブに動ける会社で働きたいと思い志望いたしました。
担当者とのやり取りでプロアクティブさが若干怪しい雰囲気になりましたが、用意した志望動機をそのまま回答しました。

転勤や海外勤務については、どうお考えでしょうか。

製造プロセスを理解するという意味で工場勤務は必要だと思っております。海外についても、そこにビジネスチャンスがあると思うので、積極的に生きたいと考えております。
そのほか、いくつか現職での実績についてアピールしたのですが、あまり盛り上がらせることができませんでした。

ありがとうございました。
以上となりますが、何か質問はございますでしょうか。

データセンター用途で磁気テープの需要が伸びているとのご紹介でしたが、他に注目しているマーケットはございますか。

まさに私が注力している仕事で、今回採用となった方にも是非注力してもらいたい部分なのですが、申し訳ないことに現時点では社外の方に説明することができません。

そのような事情もございますよね、ありがとうございました。

先ほど転勤の話がありましたが、記録メディア事業部以外への異動の可能性もありますか?

基本的には採用された事業部門でスペシャリストになってもらう前提です。

ありがとうございました。以上です。
基本的に記録メディア事業畑を歩んでいくキャリアになりそうなので、そうなるとあの事業開発担当者と一緒に仕事するのか~、とややネガティブに感じました。
ただそもそも、先方の期待する資質をウタルは兼ね備えていない気がしたので、何となくここで落ちたかなという印象でした。
富士フイルム 二次面接 結果
結果については、エージェントからメールでの連絡を貰いました。

選考の結果、大変残念ながら今回は、次の選考にお進み頂けない結果となりました。
理由:業務に求める経験/スキル/適性等を総合的に判断し、同社の定める応募要件に合致しなかった為、お見送りの判断となりました。
まあ、こちらのアピールについても殆ど刺さりませんでしたし、中長期の事業計画書を書くという経験も不足していたので、ウタルの実力不足でありしょうがないなという感想でした。
ただ、待遇・条件を見てから入社可否を判断したいと思っていたので、そこまで進めなかったのは残念な気持ちです。
以上、富士フイルムの選考体験記でした!(泣)


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