今回は選考体験記ではなく、ファーストキャリアのBtoBメーカーを退職するときのお話です。
内定を貰った直後は嬉しさのあまり舞い上がりますが、その後いかにして上司たちに転職の意向を伝えるのか、頭を悩ませる方も多いのではないでしょうか。
ウタルの場合、新卒入社から約7年間弱、会社にお世話になりました。
7年弱もいると色んなしがらみもあり、強く引き留めてくださる人も多くいました。
- 所属部門のグループ長
- 所属部門の部長
- 所管役員
- 同期たち
上記の方々からの反応を記載していきたいと思います。
周囲からの反応
所属部門のグループ長

約4年お世話になった方です。会社の中で最も仕事ができ、最も尊敬できる人でした。
転職先から内定を貰った2日後に、初めて転職の意向を伝えました。

お時間取っていただきありがとうございます。実は会社を辞めて、転職することに決めたので、そのご報告でした。

そうか。やっぱり今の業務は面白く感じられなかった?
割とあっさりしていました。
実は1年以上前から、仕事にやりがいを見出せない、もっと規模が大きくて海外駐在のチャンスにもつながる仕事がしたいという本音をこのG長にだけは伝えていました。
G長は意を汲み取ってくれ、部長にウタルの異動を打診してくれましたが、中々実現せず。
G長も心のどこかで、そろそろウタルは辞めそうだと感じていたのでしょう。

ウタルのことだから真剣に考えての決断なんだろう、だから引き止めはしないよ。残念だけど、新しい環境で活躍する君の姿を見るのも楽しみだし、異業界の話をお互いざっくばらんにしあえたら楽しいだろうから、ぜひ頑張って。
最後はこのように温かい言葉をかけてくださいました。
G長は元々純ジャパ的な生い立ちですが、ひょんなことから日本の海外営業部門を経て欧州駐在も経験され、帰国後は新規事業立ち上げに奔走するというキャリアの方でした。
右に倣えの責任回避型管理職がとても多い中で、G長はリーダーシップ・事業化への熱意・冷静な分析能力を備えており、ウタルはその活躍する姿に憧れ、背中を追うように仕事をしていました。
本当に、数少ない社内で尊敬できる人でした。
所属部門の部長

入社当時の上司であり、まさかの異動先でも途中から上司となった方でした。

(開口一番)転職します!

え・・・。唐突すぎてびっくりしたわ。
なんでなんで?ちょっと受け入れられないわ・・・。

新卒就活のころからの憧れの業界、プロダクトではなくサービスで事業を行う経験をしたかった、ジョブローテーションや海外駐在のチャンスが多そう、以上3点の理由で決意しました。

いやいや。そう言うけど、海外駐在候補だって上層部にはウタル君を推薦していて、もう順番待ちという状態だったのに…

(その順番っていつ回ってくるの・・・?)
何ら信憑性もない推薦・順番待ちという言葉を聞いて、転職を決断してよかったと思いました。
真相は分かりませんが、普通本当にそんな動きをしてくれているのであれば、もっと具体的な計画や条件を提示しながら慰留をしてくるはずです。
ただの取って付けた言葉にしか思えませんでした。
とにかく考え直して、という押し問答が数日続き・・・

大変申し訳ないのですが、私の気持ちは変わりません。もう内定承諾期限になりましたので、転職するという回答をさせていただきます。

・・・。わかった。
ただ、君の抜ける穴をすぐに埋めることはできない。入社を4か月先まで伸ばしてもらえないか?転職先と話をしてほしい。

え!?二か月後に入社という計画になっているので、それはできません。そもそも一か月半で引継ぎを終わらせて、残り2週間は有休を取得させていただくつもりです。就業規則にも2週間前までに上司に退職願を提出と書いてありますし。

うちの部が人手不足なのを知っているだろう?なんとか頼むよ。
ほら、4か月働けばボーナスも貰えるしさ。君にとっても悪い話じゃないだろう?
いや、転職先のほうが給料もボーナスもいいし!
入社が遅れるということは、それだけ転職先でのボーナスも遅れてしまうんですけど・・・
普通の人はここで流されずドライに有休消化して辞めるでしょうし、絶対そうすべきです。
ウタルはこの上司と長い付き合いだったことと、家族ぐるみでお世話になったという負い目があり、できるだけ円満退社をしたいと考えていました。
紆余曲折あり結局、予定通り2か月後には辞めるが、有休消化せずギリギリまで働くという社畜根性丸出しの弱気な選択をしてしまいました。。。笑
所管役員

役員からも話をしたいと言われ、厳かな役員室までペーペーのウタルが参上しました。
役員というと大企業ではかなり遠い存在でして、数回しか話をしたことはありませんでしたが・・・

君は優秀な人間だと、各方面から評判を聞いている。
深く悩んだうえでの決断だとは思うが、もう一度考え直せないのか?

元々新卒の頃から行きたい業界でした!とにかく憧れていた業界なんです!
ウタルは敢えて、「新卒時から憧れていた業界だった」と強く言うようにしていました。
なぜなら、それはロジカルに反論することができない各個人の定性的な趣向だからです。
- 仕事にやりがいがない → じゃあここを改善するから、異動もさせるから考え直して
- 給料を上げたい → 査定を考慮するから考え直して
- 駐在したい → ○○までに駐在をさせるから考え直して
という感じで、具体的な不満を言うとあの手この手で反論されてめんどくさくなります。
その点、とにかく憧れていたという理由は、恋愛でいえば一目ぼれと同じで、理論ではない直感です。
本人の直感が絶対的な全てであり、そこにロジックは介在しないのです。
その作戦で、とにかく憧れていた、という趣旨を押し通しまくりました。笑

憧れていた業界のチャンスをつかんだ、ということは理解したよ。。。

でもね、新しい会社だってうちと似たような古い大企業だろう?これまで培ってきた人脈を捨ててまで、転職する意味はあるのだろうか。
うちは福利厚生は素晴らしくて、私ぐらいの年になるとありがたみが実感できる。役職定年もない。しかも○○グループの中でも当社は”エース”とみられているから、鼻は高いぞ。

そうなんですね、それは勉強になります。
(業種から全く違う会社だし、てかそもそも仕事のやりがいとかを語って引き止めるのではないんだな・・・。役職定年制度は次の会社も撤廃されてるし。)

部長君からは、君が業務のローテや海外駐在をしたがっているとも聞いた。
異動であれば私の権限でどこにでもやってやるし、海外駐在もすぐにとはいかないが2年以内には行かせることができると思う。とにかく一晩冷静に考えてまた気持ちを聞かせてほしい。

正直、辞めてほしい人間にはこんな慰留なんてしないんだ。こうして今日話をしているだけで、既に君は相当評価をされているんだと、しっかりと理解してほしい。
ウタルの年次査定は良い時も悪い時もありましたので、決してずば抜けた評価がされていたとは思いません。本当に評価されていれば、もっと花形部署や駐在といったキャリアも早期に実現できていたでしょう。
ただ、役員にここまで言われたら、その場で断ることはできず結論は持ち帰りました。
でも改めて家に帰って振り返った時に、仕事の面白さ・情熱を語って引き止めるのではなく、役員クラスでさえも福利厚生だの周囲の評価など薄っぺらい言葉しか出てこない事実に、むしろ退職への決意がマシマシた。
翌日に、部長経由で最大限丁寧に感謝を表明したうえで、やはり退職する旨をお伝えしました。
同期たち


うらやましい、俺も私も転職したい!!!
ウタルに気を使っているのかもしれませんが、基本的にこんな声ばかりでした。
一般的には大手優良企業のはずなんですが、若手の不満は多そうです。
実際、ウタルの動機は3割ほど離職しています。
メーカーだからエンジニア優位で当たり前、メーカーだから何事も合議制で当たり前、メーカーだから転勤は当たり前、メーカーだから給料は安くて当たり前、、、
そんな固定観念に縛られて業務・待遇改革を怠ると、本当に人材確保に苦しむ近未来に突入しそうです。
総括
いかがでしたでしょうか。
幸いにしてウタルはパワハラ被害にはあいませんでしたが(本当に周囲に感謝)、部署によっては結構激しく詰めてきたという転職経験同期もいました。
基本的にメーカーの管理職・役職者は、世代的にほぼ転職経験のない人ばかりです。
転職者は裏切り者、どうせ転職先でもハブられる、、、本心からそう信じている人も多いです。
場合によっては転職を口にした瞬間に、その会社でのキャリアは終わるといった会社も存在します。
転職を打ち明ける際は、確固たる不可逆な決意を持って臨みましょう。
転職活動をすると様々な刺激に触れるため、結果としてそういった年配役職者との肌感覚がどんどんズレてきます。
対話をしたところで、退職という決断には1mmも影響ありませんでした。
以上です!


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